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Top > デジタルサイネージ > 路面電車による移動体デジタルサイネージ実験 H21年度の実験の様子はこちらから見ることができます(YouTube)。 http://www.youtube.com/watch?v=SV0nCEjoJhM 過去のトピック †
広島電鉄の宮島線を走るグリーンムーバー4編成で行っている、デジタルサイネージのシステムに関するアンケートはこちらです。なお、システムに関する詳細は、このページの続きをご覧下さい。 広島市立大学大学院情報科学研究科インターネット工学研究室は、広島大学情報メディア教育研究センターと共同で、ネットワーク経由で送られてくるタイムリーな情報を表示する「路面電車デジタルサイネージ」を作成しました。システム改善のために、アンケートへのご協力をお願いします。 本通商店街のウィルコムカウンター パルコ前店と、平和公園のレストハウスで行っている、デジタルサイネージのシステムに関するアンケートはこちらです。なお、システムに関する詳細は、こちらのICカード連携デジタルサイネージ実験のページをご覧下さい。 広島市立大学大学院情報科学研究科インターネット工学研究室は、広島大学情報メディア教育研究センターと共同で、インターネット経由で送られてくるタイムリーな情報を表示する(デジタルサイネージ)と共にICカード電子クーポンとして使う「ICカード連携デジタルサイネージ」を実施しました。システム改善のために、アンケートへのご協力をお願いします。 路面電車による移動体デジタルサイネージ実験
2008年度~2009年度
関連リンク †
実験概要 †広島市立大学大学院情報科学研究科インターネット工学研究室は、 広島大学情報メディア教育研究センターと共同で、 路面電車(広島電鉄宮島線)に設置されたディスプレイに、 ネットワーク経由で送られてくるタイムリーな情報を表示する 路面電車デジタルサイネージの実証実験を行っている。 実証実験を通して、ネットワーク化された情報表示システムや 地域情報の発信手段としての有効性、広告モデルとしての効果、 広帯域無線ネットワークの性能などを調査する。 路面電車のデジタルサイネージの実証実験は日本初となり、 今回の実験システムの構成は下図のようになっている。
無線ブロードバンドを使用した日本初の路面電車のデジタルサイネージ †無線ブロードバンドネットワークにより電車を、常時インターネットに接続する デジタルサイネージシステムとなっており、 現在位置やそのときの時間に応じた情報をインターネット越しに取得し、 表示することができます。また、緊急時のお知らせもタイムリーに表示できる。 具体的には、下図のようなHSDPAの無線ネットワークを使用し、また、 電車内の他のPCとの間は無線LANのAdHoc通信モードによる接続を行っている。 電車の現在位置は、GPSと無線LANを使用したPlaceEngineによるハイブリッド測位を 行うことで、お互いの測位条件の得手不得手を補完するようにしている。 電車と表示部 †実際に実験を行う路面電車としては、広島電鉄との打合せの結果、 広島電鉄宮島線を走るグリーンムーバー(GREEN MOVER)という5000型の 電車を使用することになった。グリーンムーバーには、以前の別の実験で、 運転席背面に既に液晶モニタが装着されており、 またAC100Vも利用可能ということで、実験の素早いスタートアップが期待できた。
電車への取り付け †小型PCとEmbedded OS †電車内へのコンピュータ(PC)や無線通信機器の取り付けにあたっては、 小型かつ振動や熱に強いPC、小型の無線通信機器などが必要となる。 今回は、組み込み用途のPCを使用し、内蔵の大容量記憶装置としては HDD(ハードディスク)ではなく、SSD(半導体ディスク)を使用している。 また、電車の電源がいつ切れるかわからないため、PCのOS(Operating System) としては、Windows Embedded Standard 2009(WES2009)という組込み機器用 のOSを使用し、電源が切れてもOSの状態は元に戻り、また、 既存のソフトウェアとの互換性や新規のソフトウェアの開発も 容易にできるようなプラットフォームを採用した。 以下に実際の電車へPCや無線通信機器を装着した図を示す。この図は、設計段階の もので、実際の取り付け状態は、2枚目、3枚目の写真のようになっている。
動作確認 †2009年9月5日早朝に、電車に取り付けた機材とサーバを含むシステム全体の 動作確認のために、実際の電車に乗車した。 電車は、写真のような5005号を使用し、広島駅~広電宮島口を往復した。 この時まで、電車の液晶モニタはカバーでふさいでおり、電車内のPCの動作は インターネット経由およびサーバへのアクセスを監視することで、 状態のチェックを行っていた。
データ通信カードを装着したノートPCを持った研究室の学生2名が サーバ側へのアクセス状態やコンテンツの状態をチェックしながら、 他のもので実際の液晶モニタに表示されるコンテンツと現在位置を 確認していった。 往復で約2.5時間の間、じっとモニタを見るのは大変かと思っていたが、 自分たちが開発したソフトウェアやシステムが動作するのを見ていると、 あっという間に時間が経ってしまった。 結果としては大きな問題はなく、位置に依存したコンテンツを表示する 判定アルゴリズムや領域をチューニングするようにして、実験公開に備えた。 電車の位置のモニタリング †電車の位置情報を読み取り、リアルタイムでその位置を地図上に表示する モニタリングソフトウェアを開発した。下図のように、GoogleMap上に Ajaxを用い、電車番号のアイコンがリアルタイムに移動していく。 なお、Ajaxを使っているためサーバに負荷がかかるので、 10分程度で自動更新を停止するようにしている。
コンテンツの例 †コンテンツの性質ごとに以下のような分類を行っている。
静的コンテンツ(静止画像) †サーバからコンテンツやプレイリスト(再生するコンテンツの順番を記述したもの)が ダウンロードされていないときに表示される画面。
静的コンテンツ(動画) †広島市より提供頂いた路面電車の紹介ビデオ。
準静的コンテンツ †中国新聞社より提供頂いているニュース速報に使用されている短い文字ニュースで、 1つの文章あたり10秒間表示を行っている。 動的コンテンツ †RCCより提供頂いている現在の宮島のライブカメラの画像と天気予報図で、 広島駅を出発して宮島方面に向かう途中で表示される。ライブカメラの画像が あるので、昼間のみの表示となる。 実現のために、時刻と位置情報と進行方向の判定をサーバで行い、 コンテンツを電車側にプッシュ配信している。
以上 |