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H21年度の実験の様子はこちらから見ることができます(YouTube)。

http://www.youtube.com/watch?v=SV0nCEjoJhM


過去のトピック

  • コンテンツとして、ichidai ichiの案内を追加しました。(2010/09/13)
  • コンテンツとして、8/7-11に行われる広島国際アニメーションフェスティバル関連の静止画や動画を掲載しました。(2010/07/01)
  • コンテンツとして、TJひろしまさんから提供頂いたイベント情報、鞆の浦の坂本龍馬展の情報、平和公園の広島P2ウォーカーの動画を掲載しました。(2010/6/15)
  • 路面電車によるデジタルサイネージの実験を再開しました。表示制御用PCなどを一新しました。現在は、宮島線のグリーンムーバーの 5003号、5005号 の前後にディスプレイが取り付けられています。(2010/06/15)
  • 広島デジタルサイネージ推進コンソーシアムに、路面電車サイネージ部会が設置されました。(2010/06)
  • 宮島線のグリーンムーバーを使ったデジタルサイネージの実験は一旦終了します。(2010/03/10)
  • ICカード連携デジタルサイネージの実験を終了しました。(2010/03/10)
  • IETF期間中に合わせて、デジタルサイネージ端末を搭載した宮島線のグリーンムーバの1編成を定時運行にして頂きました。(2009/11/9)
    • 11月10日~13日の間、11:46に広島駅発の電車(宮島口行)がデジタルサイネージ設置車両となります。なお、紙屋町西には 12:02ごろに到着します。
  • ICカード連携デジタルサイネージの実験を開始しました。(2009/11/2)
  • 路面電車のアンケートWebページがオープンしました。(2009/10/26)
    • 詳細はこのページの続きを参照してください。ご協力よろしくお願いします。
  • デジタルサイネージを搭載した路面電車の現在位置が、リアルタイムでモニターできるようになりました。




路面電車デジタルサイネージのアンケートにご協力ください(終了しました)

路面電車デジタルサイネージの実証実験に関するアンケートページへ(終了しました)

広島電鉄の宮島線を走るグリーンムーバー4編成で行っている、デジタルサイネージのシステムに関するアンケートはこちらです。なお、システムに関する詳細は、このページの続きをご覧下さい。

広島市立大学大学院情報科学研究科インターネット工学研究室は、広島大学情報メディア教育研究センターと共同で、ネットワーク経由で送られてくるタイムリーな情報を表示する「路面電車デジタルサイネージ」を作成しました。システム改善のために、アンケートへのご協力をお願いします。



ICカード連携デジタルサイネージ実験のアンケートにご協力ください(終了しました)

ICカード連携デジタルサイネージ実験に関するアンケートページへ(終了しました)

本通商店街のウィルコムカウンター パルコ前店と、平和公園のレストハウスで行っている、デジタルサイネージのシステムに関するアンケートはこちらです。なお、システムに関する詳細は、こちらのICカード連携デジタルサイネージ実験のページをご覧下さい。

広島市立大学大学院情報科学研究科インターネット工学研究室は、広島大学情報メディア教育研究センターと共同で、インターネット経由で送られてくるタイムリーな情報を表示する(デジタルサイネージ)と共にICカード電子クーポンとして使う「ICカード連携デジタルサイネージ」を実施しました。システム改善のために、アンケートへのご協力をお願いします。



路面電車による移動体デジタルサイネージ実験
2008年度~2009年度

関連リンク

実験概要

 広島市立大学大学院情報科学研究科インターネット工学研究室は、 広島大学情報メディア教育研究センターと共同で、 路面電車(広島電鉄宮島線)に設置されたディスプレイに、 ネットワーク経由で送られてくるタイムリーな情報を表示する 路面電車デジタルサイネージの実証実験を行っている。

 実証実験を通して、ネットワーク化された情報表示システムや 地域情報の発信手段としての有効性、広告モデルとしての効果、 広帯域無線ネットワークの性能などを調査する。

 路面電車のデジタルサイネージの実証実験は日本初となり、 今回の実験システムの構成は下図のようになっている。

exp-abs.jpg


○ 実験概要

  • プレ実験
    • 公開実験に先立って、報道機関等へのシステムの説明用のプレ実験を実施
      • 日時:2009年9月11日(金) 13:00 ~ 14:00
      • 場所:広島電鉄荒手車庫(広島市西区草津南3丁目6-3)
  • 実証実験
    • 実験期間:2009 年9 月12 日(土)~2010 年1月末(予定)
    • 実験対象電車:広島電鉄2 号線電車グリーンムーバ 4 編成(5003,5005,5006,5008 号)
    • 実験対象区間:広島駅 - 広電宮島口(広島電鉄宮島線)
  • 表示コンテンツ例
    • ニュース速報(文字情報)
    • 宮島のライブカメラ
    • クイズ:ひろしま通問題
    • 動画(電車説明、大学紹介など)


なお、本実証実験は平成20~21年度総務省戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE) の研究開発課題「モビリティ技術を活用した国際都市ホスピタリティ向上に関する研究開発」 の研究の一環として実施している。

無線ブロードバンドを使用した日本初の路面電車のデジタルサイネージ

 無線ブロードバンドネットワークにより電車を、常時インターネットに接続する デジタルサイネージシステムとなっており、 現在位置やそのときの時間に応じた情報をインターネット越しに取得し、 表示することができます。また、緊急時のお知らせもタイムリーに表示できる。

 具体的には、下図のようなHSDPAの無線ネットワークを使用し、また、 電車内の他のPCとの間は無線LANのAdHoc通信モードによる接続を行っている。 電車の現在位置は、GPSと無線LANを使用したPlaceEngineによるハイブリッド測位を 行うことで、お互いの測位条件の得手不得手を補完するようにしている。

install-plan-tram.png

電車と表示部

 実際に実験を行う路面電車としては、広島電鉄との打合せの結果、 広島電鉄宮島線を走るグリーンムーバー(GREEN MOVER)という5000型の 電車を使用することになった。グリーンムーバーには、以前の別の実験で、 運転席背面に既に液晶モニタが装着されており、 またAC100Vも利用可能ということで、実験の素早いスタートアップが期待できた。

tram-out.jpg


 車内の液晶モニタの様子を下図に示す。電車の前後の運転席の後ろ部分、すなわち、 料金支払いのすぐ横に17インチの液晶モニタが装着されている。

lcd-disp-far.jpg

lcd-disp-tsu.jpg

lcd-disp-rccm.jpg

電車への取り付け

小型PCとEmbedded OS

 電車内へのコンピュータ(PC)や無線通信機器の取り付けにあたっては、 小型かつ振動や熱に強いPC、小型の無線通信機器などが必要となる。

 今回は、組み込み用途のPCを使用し、内蔵の大容量記憶装置としては HDD(ハードディスク)ではなく、SSD(半導体ディスク)を使用している。

 また、電車の電源がいつ切れるかわからないため、PCのOS(Operating System) としては、Windows Embedded Standard 2009(WES2009)という組込み機器用 のOSを使用し、電源が切れてもOSの状態は元に戻り、また、 既存のソフトウェアとの互換性や新規のソフトウェアの開発も 容易にできるようなプラットフォームを採用した。

 以下に実際の電車へPCや無線通信機器を装着した図を示す。この図は、設計段階の もので、実際の取り付け状態は、2枚目、3枚目の写真のようになっている。

install-plan-int.jpg


 この写真は、GPSやHSDPAの通信機材を備えた、いわば「親機」にあたるPCとなる。 インターネットとの通信や位置測位は、このPCのみで行っている。 車両の宮島側(B車両)に取り付けている。

pc-install-1.jpg


 この写真は、同じく「子機」にあたるPCで、 無線LANのAdHocモードを使用して「親機」を経由してインターネットとの通信を行っている。 車両の広島駅側(A車両)に取り付けている。

pc-install-2.jpg

動作確認

 2009年9月5日早朝に、電車に取り付けた機材とサーバを含むシステム全体の 動作確認のために、実際の電車に乗車した。 電車は、写真のような5005号を使用し、広島駅~広電宮島口を往復した。

 この時まで、電車の液晶モニタはカバーでふさいでおり、電車内のPCの動作は インターネット経由およびサーバへのアクセスを監視することで、 状態のチェックを行っていた。

tram-5005.jpg


 この日は、5005号電車のみ、液晶モニタのカバーが始発から外した状態に なっており、営業運転中(すなわち乗客が乗車している時)に動作を検証した。

 データ通信カードを装着したノートPCを持った研究室の学生2名が サーバ側へのアクセス状態やコンテンツの状態をチェックしながら、 他のもので実際の液晶モニタに表示されるコンテンツと現在位置を 確認していった。

 往復で約2.5時間の間、じっとモニタを見るのは大変かと思っていたが、 自分たちが開発したソフトウェアやシステムが動作するのを見ていると、 あっという間に時間が経ってしまった。

 結果としては大きな問題はなく、位置に依存したコンテンツを表示する 判定アルゴリズムや領域をチューニングするようにして、実験公開に備えた。

exp-check1.jpg

exp-check2.jpg

電車の位置のモニタリング

 電車の位置情報を読み取り、リアルタイムでその位置を地図上に表示する モニタリングソフトウェアを開発した。下図のように、GoogleMap上に Ajaxを用い、電車番号のアイコンがリアルタイムに移動していく。

 なお、Ajaxを使っているためサーバに負荷がかかるので、 10分程度で自動更新を停止するようにしている。


リアルタイム路面電車位置表示のWebはこちら


map-train-now.png

コンテンツの例

コンテンツの性質ごとに以下のような分類を行っている。

  1. 静的コンテンツ
    サーバ側で設定したタイムテーブル(スケジュール)に従って順番に、 あらかじめサーバに保存していたHTML,静止画像,動画などのコンテンツを 順番に表示するものを「静的コンテンツ」と呼ぶ。
  2. 準静的コンテンツ
    タイムテーブルに従って順番に表示を行う点では、静的コンテンツと同じで あるが、表示する内容が変化するものを「準静的コンテンツ」と呼んでいる。 今回の場合、中国新聞社に提供頂いているニュース速報(短い文字ニュース) がこれにあたる。
  3. 動的コンテンツ
    タイムテーブル(スケジュール)に関係なく、 曜日/時刻や電車の場所や気象状況、すなわちコンテキストに応じて、 表示されるようなコンテンツを、「動的コンテンツ」と呼んでいる。


※ 以下のコンテンツは、初期のテスト段階のものであり、 実際に電車内に配信されるものとは多少異なる場合があります。

静的コンテンツ(静止画像)

サーバからコンテンツやプレイリスト(再生するコンテンツの順番を記述したもの)が ダウンロードされていないときに表示される画面。

cnt-def.jpg


実験の説明と協力団体への謝辞。

cnt-exp.jpg

cnt-ack.jpg


広島市より提供頂いた「ひろしま通」のクイズで、 問題が表示されてから25秒後に回答が下半分に表示されるようになっている。 自動的に回答を表示するためにスクリプトを使用し、1つのコンテンツ(HTMLファイル) で済むようになっている。

cnt-tsu.jpg


中国新聞社より提供頂いたVisitor's to Hiroshimaのコンテンツで、 日本語版と英語版の両方を用意している。

cnt-vistor-j.jpg

cnt-vistor-e.jpg


TJひろしま(産興)から提供頂いた広島県内のイベント情報のコンテンツで、 3枚続きの静止画をそれぞれ15~20秒程度表示している。

tj-sample.jpg


広島電鉄からの広告の試験用コンテンツ。

cnt-paspy.jpg

静的コンテンツ(動画)

広島市より提供頂いた路面電車の紹介ビデオ。

cnt-tram-e.jpg


広島市立大学の紹介ビデオで、当研究室の学生が作成した。

cnt-hcu.jpg


広島大学の紹介ビデオで、大学作成の紹介ビデオを編集した。

cnt-hu-j.jpg

準静的コンテンツ

中国新聞社より提供頂いているニュース速報に使用されている短い文字ニュースで、 1つの文章あたり10秒間表示を行っている。

cnt-chunews.jpg

動的コンテンツ

RCCより提供頂いている現在の宮島のライブカメラの画像と天気予報図で、 広島駅を出発して宮島方面に向かう途中で表示される。ライブカメラの画像が あるので、昼間のみの表示となる。

実現のために、時刻と位置情報と進行方向の判定をサーバで行い、 コンテンツを電車側にプッシュ配信している。

cnt-rcc-mj.jpg


同じく広島市街(原爆ドーム)のライブカメラの画像で、 広電宮島口を出発して広島駅方面に向かう途中で表示される。

cnt-rcc-ab.jpg


路線の事前に決めた何カ所で、電車の現在位置が表示される。 同様に、位置情報の判定をサーバで行い、コンテンツを 電車側にプッシュ配信している。

cnt-pos.jpg

以上


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